ミラノ通信

歌をうたう

2012/01/31

1月の始めに友人が結婚しました。この結婚式で・・・私はなんと・・・歌を披露したのです!!

人前で歌をうたうなんて、これまでの人生で一度も無かったことですし、そもそも私は別に歌が上手だったわけでもありません。せいぜい、声が通るね、なんてことを周囲の人にときどき言われるくらいのことでした。

ところが、ひょんなことでイタリアで知り合ったオペラの先生(イタリア在住歴50年以上の日本人)と話をしているうちに、ひょっとして自分も歌えるのかしらという気持ちになり、そのことを恐る恐る尋ねてみたのです。

「当たり前よ! 誰でも歌えるんです!」

誰でも歌える。その言葉を大いに気に入った私は無謀にもお願いをして、歌というものを教えて頂くことにしたのです。
歌と一口に言っても様々な種類があるでしょうが、私が習ったのはオペラ風(?)の歌です。パバロッティ、といえば雰囲気がおわかり頂けるでしょうか。

その先生は既にリタイアされていますが、歌だけで豪邸が建っていますので、とにかく相当な実力をお持ちであったことは間違いないようです。そして仰ることも一級です。

→ すさまじい苦労の末、歌は極めたといえるところにまで到達した。
→ 正しい歌い方は一つしかないのである。それをあなたに教える。

す、すごい! 実際、ちょっと歌ってみせるわよといって聴かせて頂くその歌声は、確かにご年齢からは全く想像できないほど心を揺さぶってきます。単に上手い下手という単純な次元ではなく、あっ! と引き込まれてしまう恐るべき歌声なのです。まさにアートとしか形容しようがありません。

全くのゼロからのスタートをきるワタクシがそんなところにまで到達できるのでしょうか。聴く人の心に到達するような歌をうたうことができるのでしょうか。

「それが私の仕事なのよ!」

頼もしい! 失うものなど何もない私は、全てをゆだねることにしました。

まずは発声から。歌は発声が全て、だそうです。音程を外さない(音痴でない)こと、イコール、歌が上手い、と思っていた私は歌の何たるかを知らないド素人だったのです。

先生がピアノである音を出し、その音の高さでオーと言ってみる練習から始まりました。(つづく)

2012/1/31 ヤマネ@Milano