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弁理士ブログ

プロボノポイント

2011/03/01

 アメリカの特許弁護士のホームページを見ていると、プロボノポイントなるものが記載されていることにお気づきでしょうか。プロボノとは、私の理解では、ボランティア活動を登録し得点化するシステムです。つまり、単なるボランティアでは表にでないので、自分がどれだけボランティアをしたかをしかるべき組織に認定してもらい、それを数値化(ポイント化)して誇りにしようという、きわめてアメリカ的発想から生まれたものと思います。アメリカの特許弁護士の謝礼額は高いのですが、良心的な特許弁護士は本当に困っている人の仕事は無料で引き受け、代わりにポイントを獲得します。

 アメリカで暮らしていると、良いこと悪いことをしたとき誰も見ていないと思っても神様が見ている、という思想が生きていることに気づきます。それならばポイント化する必要など無いではないかと思えるのですが、世の中も変わってきたのでしょう。キリスト教の信心深い伝統的なアメリカ人世界に、キリスト教に疎い多くの外国人が流入していますから、アメリカ人の精神構造も変化せざるを得ないでしょう。

 なお、日本でもプロボノを担う組織としてサービスグラントが発足し、昨年10月には関西地区開業集会が開かれましたが、まだ弁護士や弁理士は殆ど登録しておられないようです。

小川 禎一郎