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弁理士ブログ

2021/05/26

先日、山に行ったときのこと。
結構な傾斜の上り道を、息を切らしながら登っている横を、苔むした小石が転げ落ちていくのをみて、ある英語のフレーズが頭に浮かびました。
A rolling stone gathers no moss.
転がる石に苔むさず。

小石が転がり落ちていった辺りは、傾斜がきつい上に、直近一週間で降った雨のせいか、地面が苔でびっしりと覆われた状態になっていました。そのせいで滑りやすく、苔に足を取られないよう気をつけて登っていた私にとって「苔」は邪魔者でしかありませんでしたが、さて、このフレーズの「苔」は良いもののたとえだったか、悪いもののたとえだったか。学生の頃に覚えた記憶はあるものの、はっきりと思い出せず、あれこれ考えているうちに別のことに興味が移り、山から下りた頃にはすっかり忘れていました。

最近、ふと思い出して調べてみたところ、はたしてどちらも正しく、「職業や住まいを転々と変える人は金がたまらず、友人もできない」と、「常に活動的な人は新鮮である」という両方の意味があるとのこと。元々はイギリスのことわざで、前者の意味で使われていたのが、アメリカでは逆の意味で使われるようになったそうです。

そういえば、「犬も歩けば棒に当たる」も同じように、全く逆の2つ意味があります。
確かに、先日の山登りでは邪魔者でしかなかった苔も、場所によっては、また気分によっては美しいと思うはずで、(一つしか意味がないという)先入観にとらわれず、何ごとも柔軟に考えてみなければと感じたできごとでした。

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市岡 牧子