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弁理士ブログ

宇宙飛行士

2022/03/25

「宇宙飛行士に、転職だ。」というキャッチコピーで昨年の12月20日から始まった宇宙飛行士候補者の新規募集が3月4日(金)に締め切られました。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、3月4日時点の応募者数は1563名。最終的な応募者数は健康診断結果の提出期限の後の4月5日(火)に発表されるそうです。

13年ぶりの募集であったこともありますが、今回は応募条件が大幅に緩和されたことでも注目を集めました。今回の応募条件は以下の2つ。
(1) 2021年度末(2022年3月末)の時点で、3年以上の実務経験を有すること。
(2) 以下の医学的特性を有すること。
身長 149.5-190.5㎝
視力 遠距離視力 両眼とも矯正視力1.0以上
色覚 正常(石原式による)
聴力 正常(背後2mの距離で普通の会話可能)

(1)に関し、2008年に行われた前回の募集では、自然科学系の大学卒業以上であること、自然科学系分野の研究、設計、開発、製造、運用等に3年以上の実務経験があること等の条件があったのに対し、今回は学歴不問、理系、文系も問わないというものです。

以前、大学生の息子から「有人宇宙学」という講義を受けていると聞いたことがあります。「"有人"宇宙学」という聞きなれない言葉に興味をもち、調べてみたところ、「人類が宇宙において持続可能な社会基盤を作る」ため、自然科学分野・人文社会科学分野を幅広く融合した新たな学術領域として創出された「有人宇宙学」なる分野があることを知りました。(参考:京都大学 大学院 総合生存学館(思修館) 有人宇宙学研究センターhttps://www.usss.kyoto-u.ac.jp/humanspace/index.html
「有人宇宙学」の説明をみて、今回の応募条件はなるほどと思いました。もちろん、選抜試験には、STEM分野(※Science(科学)、Technology(技術)、Engineering (工学)、Mathematics(数学)の略)の試験が含まれるため、選抜試験を通過するためには理系の知識が必要ですが、これからの宇宙飛行士には、理系、文系という枠にとらわれない幅広い知識が求められるのでしょう。

選抜試験の結果は来年の2月ごろに分かるそうです。今回の募集、どのような人が選ばれるのか、楽しみに待ちたいと思います。

市岡 牧子