専門用語解説

意匠

意匠の国際登録

意匠の国際登録制度は「ハーグ協定」と呼ばれており、そのうちの最新のバージョンである「ジュネーブアクト」に日本は加入し、2015年5月から日本でも発効しています。

特許における国際出願(PCT出願)や商標における国際登録(マドプロ出願)と同様、国際事務局に1つの出願(国際出願)を行うことにより、多数の国(指定国)への意匠登録出願を行ったと同様の効果を得ることができます。出願は原則としてオンラインで国際事務局に行います。画面上では、英語又はフランス語で出願書類を作成します。1つの出願に100意匠まで含めることができますが、意匠の数に応じて出願手数料は高額となります。なお、日本国特許庁を通して行うこともできますが、その場合には日本国特許庁の手数料が別途必要となります。

出願された意匠は、国際出願日から原則として半年後に国際公表(公開)されます。この国際公表までの期間は、延長を申請することができますが、指定国によっては認めない場合もあります。国際公表された後、各指定国で審査が始まり、所定期間(国によって異なりますが、その国に通知された日から半年又は1年)内に拒絶の理由が通知されない場合、その国において意匠登録がなされたものとみなされます。
従って、指定国において特に問題が無い場合、その国の特許庁や代理人とやりとりをすることなく、その国で意匠権が発生します。

指定国で拒絶理由通知が出されたときは、国際事務局を通じて出願人に拒絶理由通知書が送られてきます。これに対しては、一般的にはその国の代理人を通してのみ、その国の特許庁に応答(補正・反論)することができます。

国際登録の存続期間は、当初、国際登録日から5年です。その後、国際事務局に更新登録料を納付することにより、5年ごと延長することができます。最長の権利期間は国によって異なりますが、日本では登録後20年です。